yamachan 日々のメモ

雑談用blog?

2006-12-02

家電: デジタルラジオ

12月1日より、エフエム東京、デジタルラジオの本格放送を開始 だったそうです。 すっかり存在を忘れてた...。

デジタルラジオって?って方は デジタルラジオのホームページ とか、Wikipedia: デジタルラジオ とか デジタルラジオはどこでなら聴ける? とかを参照してください。 デジタルラジオの憂鬱 とか デジタルラジオはこのまま消えるのか とか読むと、駄目っぽい雰囲気が伝わってきます。 J-WAVE も撤退したようだし。

感じるのは、テレビ業界とラジオ業界の縦割り、そして限られた資源である周波数帯の取り合い。 穿った見方をすると既得権益の維持、かな。 対応した端末が W44S しかないという冗談のような状況で始めてしまうのは、どう考えても無理があります。 予定通り2006年内にサービスを開始しましたよ、もう後戻りはできないんですよ、という既成事実が欲しいようにしか受けとれませんよねぇ。

その W44S 端末のサイト をみると面白いです。 デジタルラジオの放送開始、対応する唯一の端末、という宣伝に絶好の機会なのに、、、サイトに全然反映されていない。 FAQ にすら記述が無く、仕様の部分ではじめてデジタルラジオ対応であることがわかるという、アピールぶり。 この温度差ったら。 しかもこの端末は、ワンセグ 対応なので、普通のユーザーはそれで十分な気がする。

あ、ちなみに個人的には、デジタルラジオ自体には期待しています。 音が良く、電波状態が悪くても音質を確保できるラジオならば大歓迎。 ただ、限られた帯域を束ねてまで、動画配信まで手を出しているのが気にかかります。 そんなことやってる場合なのでしょうか?

デジタルラジオの簡易動画って、このエフエム東京の場合だと「AVC/H.264形式の192Kbps QVGA/15fps」だそうです。 選局はやっぱりEPGのようで。 そうだとすればワンセグとほとんど違いはありませんよね? であれば、業界の違いとか小難しいことを考えず、単に技術的な面から考えれば、ワンセグの1フォーマット(といっても、ビットレートを音楽に多く割り振るだけ)にしたほうがスッキリします。 放送設備とか、端末とかも共通化できますしね。

アナログな従来のラジオより、安価で・音質が良く・小型で・低消費電力なデジタルラジオ。 1チップでヘッドフォンにすら組み込める感じで。 そんな方向性は無理なのでしょうか? 既存の AM/FM のサイマル放送(同じものをそのまま流す放送) もぜひお願いします。 良い番組、けっこうありますよね。

手軽さと、ながら聞きができるのがラジオの良さ、だと僕は思います。 あくまで、長所を伸ばすデジタル化であって欲しい。